国民の声【おやじのつぶやき】

7月2日、注目された都議会議員選挙の結果が出た。
やはりかと思った人がほとんどではないだろうか。
選挙前の議席は自民党が59議席だったのに対し、選挙後は23議席と大幅に減少した。
投票率も、前回43.50%今回は51.28%と都民の関心が大きかったことが伺われる。
豊洲への市場移転について、決められないなどあったが
それ以上に国政への不満が現れた結果となったのではないだろうか。

安倍首相は「大変厳しい都民の審判が下された。深く反省しなければならない」
「しっかりと態勢を整え、結果を出していくことによって国民の信頼を回復していきたい」
と応じたがG20首脳会議などで欧州を訪問していた。

そんな中、7月11日には共謀罪(組織犯罪処罰法)が施行された。
1925年の治安維持法を思わせる。当時の新聞はこう書かれていたそうだ。
「無理やりに質問全部終了》《反対の叫び空しく 治安維持法けふ生る》
《社会運動が同法案の為抑圧せられる事はない――警視庁は語る》」
治安維持法は当初よりもその後の改正で対象が拡大。
結果、年間で最大約1万4千人が検挙されるなど思想弾圧に利用された。
自民党は「一般の人は対象にならない。」としているが
都合のいい解釈をする一党独裁体制ではどうなるのか疑問である。
都議選の前に出た数々の傲慢な政権運営が物語っている。

8月には内閣改造などを行う予定であるとのことであるが
昨今問題を起こした大臣を変えるだけで、安倍首相や麻生氏・菅氏など
首脳陣はなにも変わらないと思われる。
国民の注目を集めた議員だけを排除するだけで、また印象が良くなるだろうと
一党独裁体制ではそういった、国民を軽視した事が平然と行われるのである。
都合のいいことだけで推し進めてきた政権は、
結局のところ、何も変わらないのである。

有権者一人一人は来年の総選挙時には今までの政治をよく踏まえて是非、投票へ足を運び
自分たちの声として投票を行ってほしい。
一党独裁が続くとどのようなことが起きるか考えてほしい。
有権者一人一人はもっと関心を持ち勇気ある投票を行ってほしいと願っている。
一人一人が足を運ぶことで結果は変わってくるはずである。
政治の在り方を決めるのは一人一人の有権者なのである。



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