自民党景気対策の落とし穴2【おやじのつぶやき】

自民党が掲げた
「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」の
“3本の矢”でデフレ脱却を目指す経済政策
「アベノミクス」。

たしかに今の所は、円安が進み、株価上昇!
ここだけ見ると「いいじゃないか安倍政権!」
と思っている国民も少なくないと思います。

しかし実際はまだ始まったばかりで
表面しか見えていない状況なのです。
その表面に見える上昇部分を旨くマスコミを利用して
一斉にアピールしているに過ぎないのだ。

円安、株価上昇ムードが高まっている事をいい事に
産業界に賃上げを要請しているが、
実際は人件費や賃上げに前向きに転じた企業はわずか1割にとどまっている。
その1割は、自民党が造り上げた格差社会で唯一勝ち組に入った大手企業のみで、
残りの一般企業は厳しいコスト競争下での賃金抑制は避けられない。
これが現実なのだ!
この現実がまったく見えていないのだ!

TPP交渉参加についても、
政府の準備不足、情報不足、国民に対する説明不足!

国民の8割以上がTPPに関し政府の情報提供が不十分であると感じています。
私から言わせてもらえば、不十分と言うより正しい情報はゼロだ!
なぜなら実際は政府自身がまったく中身が見えていないからだ!

医療・農業関係者が大きな不安を抱く事は当然ですが
このまま交渉参加が進んでいけば農業や工業製品だけでなく、
サービスの自由化や国内制度の規制緩和・撤廃なども交渉対象となり、
日本の国の仕組みや基準が一変しかねないほど危険なものなのだ!

さらに原発問題では、
「安全が確認された原発は再稼働する」と
「原発再稼働」の姿勢を鮮明にし始めたのだ!
これは国民に対する裏切りではないか!

すでに福島第一原発事故を過去のものとして
このような発言をしているのでしょうか?
福島原発の事故による被害総額は天文学的な数字になるといいます。
しかも未だに福島第一原発2号機では温度が上昇し
敷地内でも事故は続いているし、
その周辺にいた人々の苦難も未だに続いているのです。

過去の反省がまったく見られていない
これが自民党政権なのです。

今年に入って閣議決定した20兆円の緊急経済対策は、
基本的に昔と同じ公共事業頼みのバラマキなのです。

この4年間で何を反省し、何を学んだのだろうか?

何度も言いますが過去20年間、自民党政権が公共事業に投資し
財政赤字を拡大させつづけた結果が今の日本なのです。

反省をしているのなら消費税増税法案の前に、
まずは国会議員の定数削減や給与削減といった
議員自らの身を削る改革を進めろ!
はっきり言って今の政治家の3分の1はいらない!

もしこのまま自民党が参院選も勝ってしまえば
また好き勝手な政治を進めて
私たち自身の国民負担が増えるばかりか
日本国家存亡の危機が訪れると言っていいのです。

このような現実を見て
国民のみなさんは今夏の参院選の重要性を
十分考えてください。
一党独裁になった時の危険性と過去の失敗を思い出してください。
そして正しい判断をしてくれる事を期待します。



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