選挙制度改革を【おやじのつぶやき】

札幌高裁は4月24日
「1票の格差」が是正されないまま実施された
昨年12月の衆院選は憲法違反だとして
選挙無効を求めた訴訟で、道内12選挙区を含む小選挙区の区割りを
「違憲状態」と判断した。

判決理由で佐藤道明裁判長は
定数の「0増5減」などについて、
「最低限の改正を加えたにすぎず、憲法が求める投票価値の平等に反する状態にある」
と指摘している。

「投票価値の平等」は常に保障されるべき国民の権利なのです。
今回の判断は、その平等性が保たれていない選挙だったという事です。

来年夏には参院選があります。
参院選は衆院選以上に格差があると言われる。

前回の参院選では、鳥取で16万票得た候補が当選し、
東京で55万票の候補が落選した。
一人ひとりの投票価値に最大4.7倍の差があったのです。
もちろんその後最高裁は、違憲状態にあったと判断している。

格差の大きい一部の選挙区については
選挙無効とまで踏み込む裁判官もいた。
国会は「次はない」と覚悟するべきではないか。

前回参院選後も、選挙制度の改正議論は滞ったままだ。

「良識の府」と呼ばれた参院だが、
選挙区と比例区からなる選挙制度はいまや衆院と重なり
さらに政党色が強まっているのだ。

本来は衆院と参院がどう役割分担するか両者が議論して、
参院ならではの価値を生み出せる選挙制度にする改革が必要なはず。

それがなぜできないのか、
一番の理由は一党独裁政権だからではないでしょうか?

このような有権者1人あたりの「一票の重み」が
不均衡な状態のまま選挙を進める現政府を
国民のみなさんはどう思っているのでしょうか?

もう参院選までの残された時間はあとわずかですが
今国会中に早急に選挙制度改革の成案をまとめる事は
必要不可欠なはずなのです。

「一票の格差」を解消し民意を正しく国政に反映することは
まさに民主主義の基本なのです。



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